ほうれん草はスーパーで購入しやすく、栄養豊富なので、離乳食に積極的に取り入れたい食材ですよね。しっかり下ごしらえをすれば離乳食初期から食べられます。この記事では、ほうれん草を食べられる時期や、離乳食におすすめする理由、下ごしらえや保存方法、月齢に合わせたレシピを紹介します。簡単に作れるので、ぜひ参考にしてください。
ほうれん草の離乳食はいつから食べられる?
ほうれん草を離乳食として与えることができるのは、生後5〜6ヶ月頃からです。葉の部分は離乳食初期から、硬い茎の部分は離乳食後期から食べられます。離乳食初期には、茹でた葉をペースト状にして与えますが、徐々に粗めの食感でも食べられるようになっていきます。
ほうれん草が離乳食におすすめの理由
ほうれん草はスーパーで安く売られており、手に入りやすい食材ですが、離乳食の食材としてもおすすめです。ここからは、ほうれん草が離乳食におすすめの理由を説明します。
栄養が豊富
ほうれん草は、子供の成長のために必要な「鉄分」や「βカロテン」などが豊富です。特に、鉄分は離乳食期の赤ちゃんにとって重要な栄養素なので、手軽に取り入れられるほうれん草はありがたい食材ですよね。
加熱・冷凍しても栄養がそのまま
生のほうれん草が含むビタミンB1、ビタミンB2は熱に強いため、茹でても残存率が下がりにくいです。また、茹でることによってカサが減るため、生野菜より大量の野菜を摂りやすくなり、そのぶん栄養の摂取量も増えます。
一方で、冷凍した場合は栄養価があまり変わらないため、むしろ冷蔵よりも冷凍の方が栄養価を残すことができます。すぐに使えない場合は、冷凍保存しましょう。
ほうれん草の選び方下ごしらえ・保存法
選び方
スーパーなどで美味しいほうれん草を選びたいときは、以下のことに注意しましょう。
- 葉先がピンと張り、シャキっとしているもの
- 葉肉が厚く、緑色が濃いもの
- 根本の赤色が濃く、付け根部分がふっくらしたもの
あく抜きの仕方
ほうれん草には、えぐみを感じさせる「アク」が多く含まれます。アクが多いと、料理の仕上がりが悪くなってしまうだけでなく、「シュウ酸」という成分を余分に摂取することになります。シュウ酸の過剰摂取は、結石を作る原因となり、尿道結石を発症する恐れがでてきます。そのため、必ず「あく抜き」という下処理を行いましょう。
あく抜きの方法は簡単です。
- 沸騰したお湯に塩を入れて2〜3分茹でる。
茹で上がりを均等にするために、火の通りにくい根本部分から茹でましょう。
- 茹でたほうれん草を、冷水にさらす。
- 水気をしっかり切る。
ほうれん草の冷凍保存
〈生のほうれん草を冷凍保存〉保存期間:約1ヶ月
- ほうれん草を綺麗に水洗いする
- 調理しやすい大きさに切る
- 水気をしっかり取る
- 保存容器に入れて冷凍する
使うときは、解凍不要です。凍ったまま、加熱調理をしてください。調理前に解凍してしまうと、黒っぽい水分が出てしまいます。
※生のほうれん草の冷凍保存は手軽で簡単ですが、茹でた場合と比べて色が悪く、食感も悪くなります。
〈茹でたほうれん草を冷凍保存〉保存期間:約1ヶ月
使うときは、常温か冷蔵庫で自然解凍するか、電子レンジで解凍しましょう。加熱調理する場合は、解凍する必要はありません。凍ったまま調理してください。
ほうれん草を使った離乳食レシピ①【離乳食初期:5~6ヶ月】
生後5〜6ヶ月の離乳食初期におすすめのレシピをご紹介します。
ほうれん草のペースト
材料
- ほうれん草(葉先のみ)・・・1袋
- 水 ・・・適量
作り方
- ほうれん草をよく洗う。
- 沸騰したお湯にほうれん草を入れて、柔らかくなるまで茹でる。(目安:2~3分)
- 茹で上がったら、冷水にさらしてアク抜きをする。
- 水気を切って、みじん切りにする。
- ハンドブレンダーに、ほうれん草と水を数滴入れてペーストにする。
(ハンドブレンダーがない場合は、こし器で裏ごししてください。)
*製氷機などを使って小さじ1ずつ冷凍すると、使う時に便利です。裏ごしした場合は、出来上がりが少し固めなので、ミルクなどで伸ばして使いましょう。
ほうれん草を使った離乳食レシピ②【離乳食中期:7~8ヶ月】
生後7〜8ヶ月の離乳食中期におすすめのレシピをご紹介します。
ほうれん草の白和え
材料
- ほうれん草・・・4枚
- 豆腐 ・・・50g
- 醤油 ・・・小さじ1/2
作り方
- ほうれん草を沸騰したお湯で茹で、冷水にさらしてアク抜きする
- 茹でたほうれん草を細かく刻む
- 豆腐は電子レンジなどを使って加熱し、水気を切ってからほぐす
- ほうれん草、ほぐした豆腐、醤油を和える
ほうれん草ささみのクリーム煮
材料
- ほうれん草・・・20g
- コーン缶 ・・・10g
- 鶏ささみ ・・・10g
- 豆乳 ・・・100ml
- 片栗粉 ・・・小さじ1/2
作り方
- ほうれん草の葉先を茹でて水にさらす
- 茹でたほうれん草を一口大に、コーンと鶏ささみはみじん切りにする
- 鍋に材料を全て入れ、とろみがつくまで加熱する
ほうれん草を使った離乳食レシピ③【離乳食後期:9~11ヶ月】
生後9〜11ヶ月の離乳食後期におすすめのレシピをご紹介します。
ほうれん草とじゃがいものコーンソテー
材料
- ほうれん草 ・・・1株
- コーン(缶詰・冷凍)・・・大さじ1
- バター ・・・2g
作り方
- ほうれん草を一口サイズに切る
- フライパンにバターを熱し、ほうれん草の茎部分とコーンを炒める
- しんなりしてきたら、ほうれん草の葉部分を加えて炒める
- 全体的に火が通ったら、できあがり
野菜たっぷりケークサレ
材料
- 小麦粉 ・・・100g
- ベーキングパウダー・・・小さじ2
- 粉チーズ ・・・小さじ1
- 卵 ・・・1個
- 牛乳 ・・・100ml
- ベーコン ・・・約50g
- ほうれん草 ・・・1束
- 玉ねぎ ・・・1/4玉
作り方
- ベーコン・野菜を1cm角くらいに切る
- 小麦粉・ベーキングパウダーをボウルに入れて混ぜ、卵・牛乳・粉チーズを入れて少し混ぜ、切ったベーコンと野菜を入れる
- 焼き型に生地を流し入れ、210℃のオーブンで25分焼く
ほうれん草を使った離乳食と相性の良いレシピ3選
まとめ
この記事では、
- ほうれん草を食べられる時期
- 離乳食におすすめする理由
- 下ごしらえや保存方法
- 月齢に合わせたおすすめレシピ
を紹介しました。時間があるときに、まとめて作って冷凍保存すれば、時短調理になります。簡単に作れるので、ぜひ参考にしてくださいね。
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