トライアスロン距離ごとの競技説明、競泳との違い

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おはようございます。 ぴる です。
今回は、トライアスロンのルールや順位、競技時間など、基本的な情報を紹介していきます。
これからトライアスロンを始めようとされている方にとっては、そもそも何を目指せばいいかが理解しやすい内容となっています。
この記事を参考に、出場する大会を決めてもいいですし、目標タイムや順位を決めるのもいいかと思います。

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トライアスロンとは

 トライアスロンとは、Tri(3)とathelon(競技)を合わせた造語で、水泳→自転車→マラソンの3競技を続けて行う競技のことを言います。
元々はアメリカの軍人の宴会の席で「遠泳、ロードレース、マラソンのどれが一番過酷なんだ!?」という冗談のような疑問を解決するため、これらをまとめた競技を無理やり合体させたことが始まりと言われています。 

また、歴史は意外と浅く、初めてのトライアスロン大会は【1978年アイアンマントライアスロンin Hawaii】だそうです。
1978年といえば、自動車で言えば「ホンダ・プレリュード」のデビューがあったり、マルちゃんが「赤いきつね」を発売した年だったり、サザンオールスターズが「勝手にシンドバッド」を発売した年であったりします。
なお、日本でトライアスロンが行われたのは【1985年 宮古島トライアスロン】だそうです。
その後、オリンピック種目として採用されたのは【2000年 シドニーオリンピック】が始まりでした。

競泳とトライアスロンスイムの違い

トライアスロンの3競技のうち、最も分かりにくくて重要(?)なスイムについて基本的なルールや機材の違いを説明します。トライアスロンのスイムは競泳とは異なり、海や川や湖などの、いわゆる”オープンウォーター”で行われます。ここでは、大きく競泳とオープンウォーターの違いについて説明させていただきます。 

スタートの方法

競泳の場合は飛び込み台から、あるいはスターティングバーからスタートします。
トライアスロンの場合は2種類のスタート場所による違いで、【通常スタート】と【フローティングスタート】の2種類あります。
さらに、スタートのタイミングにも違いがあり、【一斉スタート】と【ウェーブスタート】の2種類があります。

通常スタート

通常スタートは、スタートラインの前に選手が集まり、号砲と同時に浜辺(岸辺)を一斉に走って水に飛び込む方式です。
「膝下くらいまで浸かった時点でスイム開始」となりますが、走るペースから突然ブレーキがかかることになるので、「バトル」と呼ばれる選手同士の接触が増えてしまったり、オーバーペースになりやすかったりするデメリットがあります。

フローティングスタート

フローティングスタートとは、”水上のスタートライン”前に選手が浮かび、号砲と同時に泳ぎ始める方式です。
フローティングスタートの場合は、号砲前は「立ち泳ぎ」で待機しなければいけなかったり、水中からの加速にもたついてしまうなどのデメリットがあります。 

一斉スタート

一斉スタートでは全選手が一斉にスタートします。
上位争いしている選手にとっては「1番最初にゴールした人が優勝」というシンプルさがありますが、混戦となり選手同士の接触リスクも増してしまいます。

ウェーブスタート

ウェーブスタートでは、出場選手があらかじめ決められた間隔で数分おきにスタートします。
時間差を考慮して順位争いをすることになるので、順位争いをする上では不都合になります。
それを回避するため、大会によっては「前年度の上位入賞者のみ同一ウェーブでスタートする」などの配慮が設けられていたりします。
コーチや仲間から「先頭ゴール!⚪︎分/km以内で優勝!」と言われてから優勝争いにおいてラストスプリントが激化することもあるので、それでモチベーションが上がる選手もいたりします。

フォーム

 次に、フォームについてです、競泳と異なるポイントは【目線】と【方向転換】の2種類です。

目線

競泳プールとは異なり「センターラインや5mライン」など、距離や方向を確認する目標が自分の下方向にはありません。
そのため、選手は「ヘッドアップ」(泳ぎながら前方向に頭を浮かび上がらせる技法)を駆使して、泳ぐ方向や距離を把握する必要があります。
これが初心者には難しく、ジグザグに泳いでしまったり、余計な体力を使ってしまったり、首筋に擦り傷ができたりします。
コツは「できるだけ遠くの目標を見つける」「無理にヘッドアップしない」「他の選手に頼る」などいろいろありますが、別の機会に紹介させていただきます。

方向転換

プールでは「タッチターン」や「クイックターン」を使って方向転換を行いますが、オープンウォーターのレースでは壁のようなものがなく、代わりに「ブイ」と呼ばれる曲がり角が水上に浮かんでいます。
少しずつ水中で進行方向をずらしながら曲がっていく必要があるので、慣れないと大回りになったり、他の選手にぶつかったりしてしまいます。
僕は自称「ブイ周りのプロ」なので話したいことが沢山あるのですが、細かな技術はやはり別の機会に紹介させていただきます。

機材

最後に、機材の違いについてです。主に【水着】【ゴーグル】【キャップ】が異なります。全てですね。

水着

水着は、最も大きな違いとも言えます。オープンウォーターでは大会によりますが、多くの場合「ウェットスーツ」を着用します。
ウェットスーツは大部分を人体よりも比重の軽い水着の素材で覆われるため「浮力」が大きくなります。
何もしていなくてもずーっと浮いていられるので、初心者の方や下半身が沈みやすいバイカーにとってはとても楽に泳げるようになります。
僕の知人で「プールでは400mが限界」という選手がいるのですが、ウェットスーツを着るとロング(スイム3km)も余裕でこなせるようです。
ただし、どうしても抵抗も大きくなり、体の可動域に多少制限がかかるので、泳ぎが得意な方や関節が柔軟な方にとっては泳ぎにくいように感じます。

ゴーグル

ゴーグルは「視界の広さ」と「遮光性能」が重要になってきます。
競泳と異なり、屋外で遠くの目標を追う必要があるので、日光の影響も加味しながら、見易さを考慮する必要があります。
競泳用のゴーグルでは抵抗やフィット感(飛び込み時に外れない)を重視する必要がありますが、どちらも一長一短あるかと思います。
ちなみに、僕は昔から使い慣れた競泳ゴーグルの名盤「Bladeシリーズ」を代々愛用しています。

キャップ

キャップは大会から指定されたものを使います。競泳とは異なり、抵抗の少なさやフィット感によって変更できません。
後ほど説明しますが、年代別で順位の異なるトライアスロンでは、運営側がどの選手がどこにいるかを大まかに把握するために必要になるので仕方ありません。
僕はこの大会指定の「ゆるゆるゴムキャップ」がどうも頭に合わず、すぐにぬげてしまいそうだったので、普段プール練習で使うフィット感のあるメッシュキャップを中にかぶって対策していました。ご参考までに。

距離ごとの競技の違い

トライアスロンには距離によって競技の呼び名やルールに違いがあります。まずは簡単な違いを表にまとめます。

競技名目安時間合計距離SwimBikeRun特徴
SSD30分前後12.95km0.4km10km2.5kmSTDの約1/4倍
SD1時間前後25.75km0.75km20km5kmSTDの約1/2倍 強い選手が多い
ドラフティングOK
OD/SD2時間30分前後51.5km1.5km40km10km参加者、大会数が多い
MD5時間前後103km3km80km20kmSTDの約2倍
LD出場のためのステップ
LD10時間以上200km前後3km以上100km以上30km以上STDの約4倍 国内最長レース
完走を目標にする人が多い
アイアンマン10時間前後
(16時間制限)
約226km3.8km180km42.195kmトライアスロンの起源
トライアスリート最大の目標

SSD(スーパー・スプリント・ディスタンス)/SD(スプリント・ディスタンス)

SSD/SDは基本的にはエリート選手(大会上位or認定記録会で標準記録を突破した猛者)が出場するレースで一般の人が出場するとすると「キッズトライアスロン」や「チャレンジトライアスロン」などのゆるめの大会があります。
ここを目指す人は少ないと思うので説明を省略します。

OD(オリンピック・ディスタンス)/SD(ショート・ディスタンス)

OD/SDはJTU(日本トライアスロ協会)にて最も多く開催される大会です。
「エイジグループ(後述)」の大会は4-10月に全国の各地で27大会(2019年度)開催されます。
大会数や出場者数が多く、全国各地で開催されるため地元の大会に出場できるなど、デビュー戦としては最適かと思います。
開催情報やスケジュールはJTU公式サイトにて毎年掲載があるので、チェックしておくといいでしょう。
JTU公式 エイジランキング(OD)対象大会:https://archive.jtu.or.jp/ranking/2019/age/event.html

別の記事に、オリンピック・ディスタンス大会出場に必要な「JTU登録」のやり方を説明していますので、そちらもあわせてご確認ください。

MD(ミドル・ディスタンス)

MDは国内のLD出場のために完走歴が必要な場合があるので、LDへの出場を目指す方にとってはステップアップとして最適です。

LD(ロング・ディスタンス)

LDは国内で行われるレースでは最も距離の長いもので、完走を目標にトレーニングする選手も多いです。
僕は出場したことがありませんが、やはりいつかは完走を目指して取り組んでみたいです。なお、MDやLDの大会の情報もJTU公式サイトにて毎年掲載があるので要チェックです。デビュー戦として出場できる大会ばかりではないので、出場権についてもよく確認してください。
JTU公式 エイジランキング(MD/LD)対象大会:https://archive.jtu.or.jp/ranking/2019/age_long/event.html

アイアンマン

アイアンマンはIronmanが主催とする世界各地で年間約40大会開催されるレースです。距離も最も長く、世界各地でお祭り騒ぎのイベントレースとなります。競技としての楽しみも最高潮であり、華々しい海外レースの経験は人生を豊かにすること間違いなしです。中でも「アイアンマン・ハワイコナ」は最も権威と歴史のあるレースで、世界中のトライアスリートの目標となっています。出場するためには、Ironmanが主催する大会で年代別の上位入賞歴が必要となるため、かなりきついですがそれに出場することを夢見てトレーニングに励む選手が世界中にいます。対象大会はIronman公式サイトに掲載されているので要チェックです。
Ironman公式大会:https://login.sportngin.com/check_login?next_url=https%3A%2F%2Fwww.ironman.com%2Fraces

順位

初めてトライアスロンに出場する場合「エイジランキング対象大会(OD)」に出場することになるかと思います。その場合、順位のつけ方が【総合順位】と【年代別順位】の2通り存在します。
【総合順位】は、その名の通り参加者全員での順位づけになります。
多くの場合3位までが入賞となり、表彰及び副賞を獲得します。
【年代別順位】は、24歳以下、25-29歳、30-34歳・・・80歳以上の「5歳刻み」の年齢別での順位づけになります。
JTU主催の大会は「エイジランキング」の対象となっているため、出場した大会において年代別の順位が5位以内であれば、大会規模や参加人数によって決められる大会ランク(S,A,B,C)と、順位に応じたポイントを獲得できます。
この年代別順位やポイント合計によって獲得できる権利や称号が下記の通りです。

  • ① 翌年のアジア大会・世界大会の出場権・・・各大会年代別3位以内 ※定員20名
  • ② 日本トライアスロン選手権の出場権・・・各年代1位 & 年間ポイント27P以上

①は言い換えると「トライアスロン日本代表選手」という称号になるのですが、これを目標にするアスリートも多くいます。
実は過去に僕もこの条件により日本選手団としてアジア大会に出場したことがあります。
初めて出場した海外レースでしたし、景色も周りの選手も新鮮な環境で、興奮や感動でいっぱいの忘れられないレースでした。
このトライアスロンの日本代表の「門戸の広さ」も魅力の一つだと思います。
先ほど書いたように、JTU公式のODが年間27大会あります。
年代が13種類、3位以内に入賞するのが条件ということで、27大会×13種類×3位 = 1,053名 (ただし、入賞が同一人物の場合は枠が減ります)。
つまり、年間に1000名以上の選手が日本代表選手になれてしまうのです!
JTU会員数(2018年度)は3万人だそうなので、割合として多いかどうかはさておき、他のスポーツと比べると日本代表選手の人数は多いと思いますし、誰にでもチャンスがあるので目指しやすい目標だと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はトライアスロンを大まかに説明させていただいたので、初心者の方にとっては競技の全貌を知るきっかけになったかと思います。
「こんなこともまとめて欲しい」「こんなことが知りたい」などあればコメント欄からリクエストいただければ対応します。
次回は、トライアスロンデビューの準備として必要な機材やトレーニングの紹介をさせていただきますので、よろしければ引き続きご訪問いただければ嬉しいです。

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